安藤 写真 安藤 理 (あんどう おさむ) プロフィール
兵庫県神戸市出身。8年間の東京暮らしを経て98年に山梨県小淵沢町に移住。99年に「ソース」を活かし始めてから八ケ岳南麓での生活が活性化。2000年5月からソーストレーナーとして数多くのワークショップを実施。2001-2014年ヴォイス社主催のソーストレーナー養成講座講師も担当。米国STA認定セドナメソッド・コーチ。書籍「人生を変える一番シンプルな方法―セドナメソッド」監修者。八ヶ岳南麓の自宅でセドナメソッドの電話セッションやソース・ワークショップ、東京と神戸でセドナメソッドのグループセッションを実施している。

八ヶ岳(やつがたけ)
山梨県北西部と長野県東部にまたがる連峰で、主峰赤岳(標高2899m)を中心とした山頂周辺エリアは八ヶ岳中信高原国定公園に指定されています。東京から2時間余りでアクセスできるリゾートとして人気があり、都会から移住してくる人々も多い地域です。八ヶ岳地域情報サイト:八ヶ岳ネットワーク

八ヶ岳写真
南麓(山梨県側)より望む八ヶ岳連峰 2003.12.21撮影



インタビュー (2003年春 文・聞き手 植田正さん)

安藤さんは、八ヶ岳山麓の林の中でログハウス暮らしをしている、シンプル&スローライフの実践者だ。そこで、人々がイキイキと生活するきっかけを見つけるためのワークショップや、前向きな気持ちを回復するため のカウンセリングを実施している。ご自宅で話をうかがった。

ここで普段はどんな暮らしをされているのですか?

「週末はワークショップやカウンセリングを行なっていますが、平日は自由な時間が多いので、昼間は外に出て、山の景色を見ながらをしたり、 周りの林の木々を間伐して薪材にする作業など、体を動かすのが好きです。 お天気がいいと時間を忘れるほど気持ちよく過ごせます。冬には収穫した大豆で味噌を仕込んだりもしますが、約1年熟成させた味噌の味は格別ですよ。今はインターネットや携帯電話を使えるので、こんな生活をしながらも仕事の連絡やPRができて、ありがたいことですね。」

田舎暮らしをしようと思ったきっかけは何だったんですか?

「かなり前から、自然の森の中に行くととても気持ち良かった。こんな環境で暮 らせたらいいな、と漠然とあこがれを抱いてました。最初は、遠い将来の夢として 考えていたのです。」

でもこうして現実になっていますね。うらやましい限りですが、やはり計画を立てて いたのですか?

「そうではなかったんです。移住への最大のきっかけは、東京にいた頃、新築マンションに引越し後、建材から揮発する化学物質を数ヶ月間吸いつづけたことによるシックハウス症候群に罹ってしまった ことです。それまでも、心や身体の健康について様々な観点から取り組んではいたの ですが、この時に吸っている空気が心身に与える影響の大きさを再認識させられ、 住環境の大切さが身にしみるようになったのです。それで、自然の中での暮らしを 真剣に考えるようになりました。」

八ヶ岳の麓を選んだ決め手は何だったんですか?

「以前に訪れたことがあり、山の景色と空気がとても気に入っていた土地だったことです。 また、仕事をする上で、長野、東京、関西への移動も比較的便利であることや、山の南側で雪が少なく生活しやすい地域であることなど、現実的な面も考慮しました。」
移住することに不安はありませんでしたか?

「やはり最初は『自分の年齢でそんなことが許されるのか』『田舎に住んで生活が成り立つのか、今のような仕事ができるのか』との迷いもありました。でも、シックハウス症からの健康回復への意欲が決断を後押ししたのでしょう。移住先を探し始めたところ、すぐにちょうどいい条件の土地が見つかり、八ヶ岳への移住を決めたんです。 同じ体験を共有してきた妻も賛同してくれたことも幸いしました。 振り返ると、ひとつひとつの出来事と選択が必然的な流れであったように感じます。」
それを物語るように、安藤さんの印象は、おだやかな人柄で構えることなく、平和な 環境の中で何とも戦わず楽に生きてきたような感じがします。

「自分の興味や好奇心が導く方向に歩みを続けてきた結果、現在に至ったのです。 今、私がワークショップとして実施している『ソース』(幸せの源泉という意味) というプログラムは、私のそのような指向性と合致するものなんです。マイク・ マクマナスという人の著書『ソース』を読んだときに私の生き方を後押しされた ように感じました。そして、このプログラムのワークショップを実施するファシ リテーターになりました。」

『ソース』についてもう少し詳しく説明してもらえますか?

「簡単に一言で言うと自己再発見のプログラムです。過去をふりかえって気持ち良 かったこと、楽しかったことを思い出します。未来に対する希望・願望についても じっくりと考える時間をとります。そういった作業の結果出てきた、自分にとって 大切なことを表す言葉を拾い出していくことで、自分という存在の意義が明確に なってきます。同時に、より充実した生活に移行していくための小さな一歩を見つ けて実践に結びつけていく、ということも行います。」

なるほど、普通はネガティブな面を見つめそれをなくしてゆこうとしますが、それと は逆の発想ですね。

「ネガティブな面ばかり見ていると、どうしても自分を責めるようになってしまい、 前に進めないことがあります。逆に、ポジティブな体験に注目することを集中して 続けてみると、自然と意識が変わってくることもあるのです。」

私はリストラされた中年男性に勧めたい気もしますが、どのような方にお勧めですか?

「自分の人生を納得し満足するものにしたい人なら誰でも歓迎です。まずはヴォイス社 が出している『ソース』の本を一読されることをお勧めします。

安藤理のソース体験記こちらのページをご覧ください)

その後、安藤さんは木の笛コカリナの演奏を披露してくれた。とても良い音色 に体が心地よくなった。

「音の響きは頭を鎮め、身体感覚を活性してくれます。なのでワークショップでも 聴いていただく時間を設けているんです。ソースを学び、自然素材の楽器を奏でるのも自分がイキイキするための大切な要素であることを思い出したのです。その頃、コカリナ演奏家・黒坂さんのコンサートを聴く機会に恵まれ、美しい音色に感動して演奏を始めました。自分の本質を活かす新たな回路が開いたのは幸いでした。」

今後の展望についてお聞かせ下さい。

「人間が、本来の自然な意識状態を取り戻すために有効な手だてを提供していきます。↓」

(※2005年より、「セドナメソッド」の個人セッションを実施しています。)

※聞き手の植田さんは、整体セラピスト
  「野口整体と内観セラピー(プロセスワーク)によって、体の緊張と心の葛藤を解放します」


   木の笛 コカリナ

コカリナ写真
コカリナとは「木のオカリナ」 長さ約8cmの小さな笛ですが
とても伸びのある高音を奏でます。

コカリナの生みの親は日本人の黒坂黒太郎さんです。
黒坂さんの著書「コカリナ? 森の精が宿る笛」には
以下のように書かれています。

コカリナはハンガリー生まれで日本育ち。木そのもの、自然そのままの音がします。 そして、この小さな笛は、多くの人の温かな思いをつないで鳴り響くのです。

コカリナ情報サイト: http://www.kocarina.net



他サイトに掲載されている安藤理インタビュー
あなたのそばにいる「こころ達人の横顔」 インタビュー集
日本ネットカウンセリング連絡会「インタビュー集」ページ

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